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福岡デザインアワード2026のキービジュアル策定とツール制作を担当!

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第28回 福岡デザインアワード2026 プロジェクト始動!

福岡の優れたデザインを顕彰し、次なるビジネスの可能性を広げる「福岡デザインアワード(FDA)」。2026年度のアワードにおけるキービジュアル策定から年間を通して全コミュニケーションツールの制作を担当させていただきます。

ちなみに昨年のFDA2025では、モーショングラフィックスによる広告映像数点と、アワード当日の撮影、そして受賞者インタビュー映像コンテンツの制作を一式手掛けました。

さて、まず本プロジェクトの立ち上がりとして、年間を通じたビジュアル展開の核となるキービジュアル(KV)の策定をはじめ、A3 2つ折りフライヤー、各種バナー、そして募集告知特設サイトのリコーディングまで、意匠と実装を横断する形で手掛けました。

ものづくりの「練度」を視覚化する、5つの評価軸を「信念と研鑽の環」に。

福岡県産業デザイン協議会主催・第28回福岡デザインアワード、今年度のデザインコンセプトの核に据えたのは、「信念と研鑽の環」です。

FDAのコアスローガンである「Good Design is Good Business」に基づいた5つの審査基準(造形性・独自性・機能性・市場性・社会性)を、5つの連環する環(わ)として再定義しました。

前年度のキャッチコピーの一部にある「感動が連鎖する」というワードも、東なりの解釈で再定義したうえで、今年度のコンセプトにその想いを一部継承しています。

福岡デザインアワード2026・キービジュアルの着想源(実際の提案資料より抜粋)
福岡デザインアワード2026・キービジュアルの着想源(実際の提案資料より抜粋)

角丸正方形を「*50個」、少しづつ角度を変えて重ねて1つの円形を作っています。 *50という数は福岡デザインアワードの「ノミネート数」からとっています。

キービジュアルの構造とストーリー

各々の環は、滑らかな曲線ではなく、面と稜線を持つ構造体として描いています。実はひとつの環は「50個の角丸正方形」を少しずつ角度を変えて重ねて構成されており、この「50」という数字は、本アワードのノミネート数に由来しています。重なり合う線やメッシュ状のテクスチャは、一朝一夕では成し得ない、無数の試行錯誤と時間の積み重ねを表現したものです。

キービジュアルの色彩

青は、冷静さ・誠実さ・深みの色です。長年にわたって積み重ねられた、ものづくりにかけてきた信念と研鑽の重さを、色そのもので表現しています。環の表面に刻まれた細かなメッシュ状のテクスチャは、無数の試行錯誤の痕跡として、それが幾重にも重なることで生まれる強さと美しさを視覚化しています。

造形と物語を一体化させるコピーづくり

今回のクリエイティブでは、キービジュアルのモチーフである「5つの連環する環」とメッセージを不可分なものとして構造化しました。

キャッチコピー:あつまれ、信念と研鑽の環。

積み上げてきた技術や経験、そこから生まれる信頼感や実直さを「信念」と「研鑽」という言葉に託しました。ビジュアルと呼応させることで、アワードに宿る強い想いを象徴させています。

キャプション:3層構造で紐解く「ものづくりの物語」

応募者のものづくりの物語に寄り添う語りかけから始まり、審査基準の5軸を「美しさ(造形性)」「新たな視点(独自性)」「使いやすさ(機能性)」「見据える力(市場性)」「世の中を良くしたいという想い(社会性)」という別のニュアンスに置き換え、締めの一文でアワード全体の高揚感を提示するという3層構造にしています。

評価項目インフォグラフィックの再構築

アワードの評価項目を伝えるインフォグラフィックも、現代的なデザイントレンドに沿ってリデザイン(アレンジ)を行いました。

従来の塗りつぶし型の図表から、アウトラインと細線を基調とした構成へ変更。 各要素を独立した色で分けるのではなく、連続するグラデーションで繋ぐことで、5つの要素が互いに連携・循環し、一つの優れたデザインを形成していることを可視化しています。

グラデーションによる「つながり」の可視性を強化したリデザイン
グラデーションによる「つながり」の可視性を強化したリデザイン
従来のデザイン

A3折りフライヤー、各種バナー、そして募集告知特設サイトのリコーディングまで、意匠と実装を横断。

本プロジェクトでは、コンセプトワークからグラフィック制作、そして最終的なWeb実装までを一気通貫で手掛けた点にあります 。印刷媒体、デジタル広告素材、今後の運用保守・管理のしやすさとセマンティックなコードを意識した既存Webサイトのフルリコーディングという、異なる領域を横断しながらひとつの「ブランド体験」として一貫したトーン&マナーを構築しました。

グラフィック制作と並行しながら、特設Webサイトの更新作業時にフルリコーディングを施しました。ここではデザイナーとしての視点に加え、エンジニアとして「サイト裏側の完全刷新」に注力しました。

既存デザインの継承と洗練

従来のサイトが持つ親しみやすさはそのままに、細部にデザインアレンジを加えながらフルリコーディングを施しました。情報の優先順位を整理し、最新のビジュアルとの親和性を高めています。

セマンティックな設計と保守性の向上

表層のレイアウトは保持しつつ、内部コードはゼロから再構築しました。適切なHTMLタグを選択するセマンティックなコーディングにより、検索エンジンへの最適化(SEO)はもちろん、将来的な運用保守管理のしやすさを追求した、持続可能なサイト設計を実現しています。

Vanilla JSによる軽量・独自実装

スライダーやカルーセルなどの動的要素において、汎用的なライブラリは一切使用していません。すべてVanillaJS(素のJavaScript)によるオリジナルのスクリプトで実装することで、余分な読み込みを排除し、高速なパフォーマンスと自由度の高いカスタマイズを両立させました。

デザインという意匠と、エンジニアリングという実装。その一貫性が、ブレないブランド体験を形にする。

グラフィックという「静」の表現と、Webという「動」の実装。これらを分断させず、一人のクリエイターが一貫して手掛けることで、ブランドの熱量を逃さず形にすることができたと思っております。

今回の募集ツール制作は、年間プロジェクトの第一歩です。秋のアワード開催、そし受賞後の展開に向けて、引き続き多岐にわたるクリエイティブの制作がこれから進行していきます。引き続き、福岡デザインアワードに是非ともご注目ください。

アワード開催日は2026年11月5日です!また随時制作物の発表などこちらで行ってまいります。